今朝のYahoo!ニュースに、また興味深い記事がありました。
『「ダウン症」で生まれた子どもは不幸ですか?』
これは難しい問題。
身内に重度の自閉症児がいるので、障害などの記事は結構気になってしまいます。
こちらの記事から、個人的に特に気になった点を挙げてみました。
●3月21日は「世界ダウン症の日」
→2012年に国連が定めた国際デー→ダウン症は「21番目の染色体」が「3本」 あることが主な発症要因のため、3月21日に設定された
→目的は「ダウン症について広く知ってもらうこと」
●ダウン症の語源は?
→発見者であるイギリスの医師、ラングトン・H・ダウン氏にちなむ→「アップ・ダウン」のダウンではない
●医学の進歩で、ダウン症の人の寿命は昔に比べ伸びている
●日本では年間1200人ほどのダウン症の赤ちゃんが生まれていると推定
→母親の年齢が上がると、ダウン症の確率も上がる・30歳代半ば:約1/300
・40歳代:約1/90
●出生前診断に関し「ダウン症を判別できる」という部分をクローズアップした報道がなされる
→異常を早期に発見し、生まれくる命をバックアップするのが、出生前診断の本来の目的→染色体異常が判明したご家族の9割以上が「中絶」を選択
→2年間で223人が中絶し、妊娠を継続した人は4人
●ダウン症の子育て
→真っ直ぐな心の子どもと過ごすうちに「自分自身が真人間になれた」と感じる家族も→ダウン症児の成長はゆるやか。可能性を広げながらゆっくりと生きている
●今年4月から「障害者差別解消法」という法律が施行される
→障害者への支援については、「思いやり」や「優しさ」で語られることが少なくない→それ以前に 大切なのは、何より「想像力」ではないか
●「生きたい」と願う小さな命をダウン症を理由にして諦めないでほしい
→ダウン症は決して不幸ではない→筆者が取材を通じて強く感じた現実をより多くの方々に知ってほしい
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「大切なのは想像力」。いい言葉だな。
こういった記事は、考えるためのいい機会を与えてくれますね。
個人的には障害でも健常児でも、しっかりと向かって子育てされているご家庭は、どちらも素晴らしいと思いますし、尊敬します。
元記事からは少し感じ取ってしまったのですが、かといって、障害がわかり子どもを諦めた家族が悪みたいな状況は、ちょっとどうかなと思ってしまいます。
やっぱりこれは、今のところ現実と照らしあわせた家族の問題。
「命の選択」と騒いでいる方々が、何か助けてくれるわけでもないですし。
「障害があっても、こういうサポート体制があるから安心して産んでね!大人になってもこんな風に支えていけるから大丈夫だよ!」
という、モデルケースみたいな具体的なお話を頂ければ、とても心強いでしょうが。
諦める方も悩みに悩んだ選択であり、安易に選んでいるわけではないでしょう。
諦める場合は中期中絶で人工的な出産になるそうですし、身体的にも精神的にもかなり辛いものであると想像します。
それに処置後も、正しかったのかな…と悩んでおられるご家族も多いのではないでしょうか。
※参考:mamari 妊娠中期での中絶方法と体験談
「命の選択」といって、諦める選択をしたご家族を怪訝な目で見る人がいればいるほど、辛い選択を乗り越えようとしている方を追い詰めてしまうかも知れません。
こういった問題を取り上げる場合は特に、報道は事実を偏りなく伝える、心理誘導の少ない、細心の注意払ったものであって欲しいな。
(今回の記事は、新聞記事やテレビのニュースとかではないのですが…)
「世界ダウン症の日」とか啓発しなくても、様々な障害、人種、文化といった多様性を意識しなくてもいいのが理想ですね。
暖かく見守って、助けが必要そうな時にお互いさらっと協力できる、みたいなのがいいのかな。
そのためにはみんなが精神的に満たされた社会であることが必要な気がするけど、殺伐とした世の中、これはかなり難しいなぁ…
妊婦さんが邪険に扱われてしまうくらいだし。。。
※参考:マタニティーマーク「幸せ自慢」?嫉妬?
私の意識、行動も見直そう。。。
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